にじいろエッセイ

虹のように、いろいろなことをつらつら書くエッセイ

大学受験 スランプから脱出できなかった話・3

受験勉強ができなくなった…そんな状態で、受験の天王山と呼ばれる夏休みに突入した私。
前回も書いたようにストレス解消法がまるっきりできない私が、受験勉強できるはずはなかった。

ただ、「夏休みの宿題」として出された問題集は、なんとか全部やった。というより、こなした。

なぜ夏休みの宿題はやれたのか?今振り返ると、夏休みの宿題は「やらないと先生に叱られる」という恐怖心からやっていたのだと思う。
夏休みの宿題はやらないと、先生に叱られる。
しかし、受験勉強は「自主性」だ。自分で問題集を買って、自分で先生に添削を頼んで、自分の単語集から英語や古典の単語を覚える。ぶっちゃけて言えば、やらなくても先生に叱られることはないのだ。

とにかく、当時の私は夏休みの宿題を消化することで精一杯だった。進学校なので夏休みの宿題だけでもかなりの量だった。

しかし、夏休みの宿題をクリアするだけで学力アップするほど大学受験は甘くない。全国のライバルはもっともっと勉強しているのだ。

私の学力が落ちるのが目に見えてくるのは、夏休みが終わってからだった。


ちなみに、スランプに陥ってから、私はプリントの片付けができなくなった。戻ってきたテスト、問題がプリントされた紙、ファイルに綴じるだけなのに、その「綴じるだけ」すらできなくなっていた。どんどん溜まる一方のプリントを前に、途方に暮れた事もある。とりあえず机の脇に置いておいたが、片付けられないので、うず高くなっていくばかり…(続く)