にじいろエッセイ

虹のように、いろいろなことをつらつら書くエッセイ

汚い事実から逃げない 今期のプリキュア

書きたかった記事を昔のブログに載せてしまったので、改めてこちらに載せます。

 

今期のプリキュア「わんだふるぷりきゅあ!」はかなりチャレンジをしている。

今年のテーマは「動物との絆」。二組のペットと飼い主がプリキュアになっている。(ペットは人間の姿になってから変身する)

プリキュアプリキュアになる前はケンカしていても、なった後はケンカをしない。しかし今回はプリキュアになってからケンカを描いている。「プリキュアだってケンカする。でも、仲直りできる」というメッセージがあっていい。

 

そして前回、新たな、そして大きな動きがあった。

今まで姿を見せなかったラスボスが姿を現し、敵の幹部も初登場。彼らはオオカミをモチーフにしていた。

動物がプリキュアになったのを見た敵幹部は「お前らなんで人間とつるんでいるんだ?」と言う。そこへ人間のプリキュアが「私達は怪物になった動物を元に戻したいだけ。あなたたちと戦いたくない。友達になりたいの」と訴えた。

「友達?何言ってんの?私達はね、あんたたちに絶滅されたのよ!」絶滅…つまり、みんないなくなったということだ。

「あんたたちと友達になるなんてありえない!!」と激しい憎しみをあらわにする敵幹部たち。

 

確かに、日本のオオカミは絶滅してしまった。その事を子どもたちにまっすぐ伝えた。

プリキュアは今では小中学生や大人も見ているが、メインターゲットは未就学児。動物との絆を描くプリキュアで「人間が動物を絶滅に追いやった」と幼い子どもたちに教えた。

 

「ケンカをせず、みんな仲良く」とか「人間と動物は仲良し」とかバラ色の話に逃げるのではなく、汚い事実も伝える。制作チームの覚悟に胸打たれた。

 

そうなると、気になる事がある。

 

ラストはどうするんだ?

 

今までのプリキュアだと

・ラスボスを倒す これだとラスボスが「また人間に滅ぼされた」と恨みを残し、再復活しそうだ。

・敵と和解 しかし現段階では和解の糸口かつかめない。

・ラスボスは倒すが幹部は生き残り、これからは私達に託される これも幹部は「人間は許さない!」と戦いを続けそうだ。

 

うーん、展開が読めない!どうなるんだ今年のプリキュア