にじいろエッセイ

虹のように、いろいろなことをつらつら書くエッセイ

優しさとは…プリキュアが教えてくれたこと

現在放送中の「ひろがるスカイ!プリキュア」その中で「優しさ」について何度も書かれている。

 

キュアプリズムに変身するましろちゃんは、優しい女の子。でも、将来の夢や目標はまだ無く、ヒーローという夢に向って鍛錬を積むソラちゃんや、空を飛びたいと努力するツバサくんに対し、「自分は…」という思いを持っていた。

 

しかし、ソラもツバサも、ましろの優しさは素晴らしいと思っている。

「空も飛べないし、身軽でもない。そんなお前に何が出来る?」とましろをあざ笑う敵に対し「それは違う!」とソラとツバサはきっぱり言う。

ソラもツバサもスカイランドという異世界の出身なのだが、ましろはソラにスカイランドをイメージした雲のパンを作ってあげた。ツバサがプリキュアになったときは、お祝いパーティーを企画し、ツバサの思い出の料理を作ろうと奮闘してくれた。

そんなましろの優しさは自分たちを照らしてくれる。ふたりはそう言うのだ。

 

また、ましろの幼なじみ、あげはさんはこんなことを言っている。

小さい頃親の転勤で引っ越しが決まった時、「そんなのイヤ!」とあげはは家出をした。そんなあげはを迎えにきたましろは「お手紙書くよ。電話もするよ」と励ます。「寂しくないの!?」と言うあげはにましろは「寂しいよ。でも私が泣いたら、あげはちゃんもっと泣いちゃう」

あげははその時「本当に優しいって、強いんだ」と感じたと、ましろに言っている。

 

 

私は、自分は優しい性格だと思っている。しかし人生でいろんな経験をする中で「優しいって損をするだけ」と思っている。

優しいと「アイツはいじめても抵抗しない」といじめのターゲットにされてしまう。

働くと、理不尽な思いをしたり、無茶な要求をされたりする。でも、優しい人は「仕事だから…」「お客様だから…」と我慢して、辛い気持ちを吐き出すことをしない。そうして自分が壊れていくことがある。

大人は子どもに「優しい人に育ってほしい」と願うけれど、優しいって損をするだけじゃないか…。そう思っている。

 

でも、プリキュアは優しさを肯定してくれた。優しいは強くて、人の心を照らしてくれる、と。

優しいましろちゃんは、これからどんな成長を見せてくれるのだろう。