にじいろエッセイ

虹のように、いろいろなことをつらつら書くエッセイ

大学受験 スランプから脱出できなかった話・2

よく言われるスランプ脱出法はこんなのがある
1 とにかく勉強を続ける
2 思いきって遊んでストレス解消
3 誰かに相談、愚痴をこぼす

しかし、私はどれもできなかった。


まずは1。そもそも私は勉強ができなくなった自分が受け止められなかった。
私にとって勉強とは、小さいころから「食う寝る遊ぶ勉強する」と言った感じで、当たり前にやっていた事だった。だから、「勉強できなくなった」は「目の前にご飯があるのに、なぜか食べられない」と同じ意味。驚きすぎて混乱していたのかもしれない。

2について。20年近く前の田舎で遊ぶ場所なぞない。カラオケ店とかはあったが、高校生の私は、買い食いでさえ「不良行為」と思うほど堅い学生だった。(そもそも買い食いできる店がなかったが)
ゲームもマンガもそれほど興味なかったので、「思いきって遊ぶ」なんて思いつかなかった。

そして3。話せる相手は、いなかった。
親→どうせ「そんな甘ったれたこと言わないで勉強しなさい」と言うだろう。
友達→目指す大学は違えど、「合格を勝ち取るライバル」である。ライバルに弱みは見せられない。
先生→私の担任教師、通称Aちゃんは頼りない教師だった。いやむしろ、生徒の私にAちゃんがべったり甘えていた。そんな先生に相談するなんて発想すらなかった。いや、ありえない。

このとき「教科担当の先生に相談する」という発想があれば、何か違っていたかもしれない。1年2年の時の担当の先生でもいいから、信頼できる先生に話していれば…悔やまれる。


スランプ脱出法が見当たらないまま、時だけが過ぎていく…(続く)