にじいろエッセイ

虹のように、いろいろなことをつらつら書くエッセイ

あえて障害年金受給のネガティブな面を書く・精神編

前回は障害年金受給の金銭面の大変さを書いた。
今回は精神面の大変さを書く。

前回、初めて精神科・心療内科を受診した日の証明書が必要と書いた。
実は私、最初の精神科の先生と合わないと感じて医者を変更したのだ。何度目かの診察で自分の病気はなんなんですかと訪ねたら「本人の性格の問題です」と言われたのだ。
うつ病をよく知らない人からこんなこと言われるだけでもショックを受けるのに、プロの医者からこう言われるとは…この先生への信用は失せた。それから違う先生を探して転院したのだ。

こういう経緯があるので、行くのはイヤだったが、仕方無い。行って証明書もらいました。ちなみに一週間ほどかかります。


そして、最大の難関は「自分の障害の履歴書」を書くことだ。生まれた時から現在まで、自分の障害でこういうことができなかったとか、できるようになったのは○歳の時だったとか書くのだ。

ちょっと待ってよ…私、うつ病と診断されたの大人になってからだよ?診断される前のこととか、子どものころのとか、どう書きゃいいんだ?

とりあえず私はうつ病や不安障害にまつわりそうなことは全部書いた。
例えば、保育園通っていたころは、土曜日に決まって熱を出していた。
小学生の時いじめられて、学校で吐き気がして早退を何度かした。
大学生で就職活動を始めたら、トイレに行く回数が急に増えた。就職先が決まらず、一旦卒論に専念することにしたら、頻尿がピタッと止まった。で、就職活動を再開したら頻尿も再開した…

そう、自分の障害履歴書は、自分の辛い思い出を書かねばならないのだ。
私はなんとか書いたものの、これがあまりにも辛すぎて書けない方もいるらしい。

さらに、私は幼い頃も不安障害やうつ病を疑われる症状があったけど、そうじゃない、明るい元気な子どもだった人は何を書いたらいい?うつ病は人を選ばないのだ。明るい人だって、うつ病に手を掴まれるかもしれないのに。この点に関しては、今も疑問に思っている。


いろいろとネガティブなことを書いていったが、あくまでも障害年金ネガティブキャンペーンで書いたのではない。働けなくなった今の自分にはありがたい制度であることは間違い無いのだ。ただ、結構な難関をくぐり抜けねばならないことを書かせていただきました。