にじいろエッセイ

虹のように、いろいろなことをつらつら書くエッセイ

タイトルが既にネタバレあり・大人はキタナイを大人が真剣に描いた映画

今回のブログはネタバレありです。タイトルから既にネタバレしています。ご了承ください。

 

 

 

 

先日、「デリシャスパーティプリキュア」の映画を観に行ってきた。なんか、家に帰ってから落ちついて考えると、大人には突き刺さる部分があり、そんな映画を大人が真剣に描いた事がすごいと思った。

 

その突き刺さったのは「大人はキタナイ、ズルイ」を堂々と描いていた点。

私も子供の時、「大人ってズルイ」と思っていたけど、そう思ったのは高校生になってからだった。

プリキュアは今や大人も魅了するアニメだが、メインターゲットはあくまで小学生以下の子どもたち。その子たちに対して「大人はキタナイ、ズルイ」と堂々と映画を製作した大人たちは言ってのけているのだ。

 

考えてみれば、幼い子どもだって大人のキタナさを経験しているかもしれない。

「おもちゃ買って〜」「また今度ね」しかし「今度」が来ることはなかった…

「寝る前にお菓子を食べちゃダメ」と言われているのに、大人は寝る前にお酒を飲んだりおつまみ食べたりしている。そのことを言ったら「大人はいいの!」と返された…

私は幼い時にこういう経験がなかったから、「大人はキタナイ」が遅かったけど、今回のプリキュア映画を見た子どもたちの中には「そうそう、大人ってキタナイよね~」と思った子もいたのかな?

 

 

そして、「大人はキタナイ、ズルイ」を真剣に描いた映画製作スタッフの真剣さと覚悟にも感服した。メインターゲットである幼い子どもたちに「大人はキタナイ」を堂々と、真っ向から言ってのけている。

幼い子どもにとって身近な大人は、親や先生だ。その人たちだって「キタナイ」と否定しているように感じる子だっているかもしれない。それを覚悟で、「大人」が「大人はキタナイ」と描いた映画を創った。

その覚悟にただただ「すごい…」と感服するばかりです。